こんばんは、ヤマネコです。
わが家にしてはめずらしいことなのですが、今月はお客さまを迎える機会が続きました。
といっても、一組を除いては業者さんばかりだったのですが、それでも私は落ち着かない。失礼がないようにと、お迎えする直前は焦燥感ばかりを抱えてすごしていたような気がします。
というわけで、お客さま。
業者さん(サービス業の方)が多いためか、時には「(部屋を)きれいにされてますね」のように、思いがけずほめていただけることも。ところが私は賛辞をいただいたときですら、喜びより先に、焦りや緊張が増してしまう損な性分です。
そんな私が、先日いつもに増してびっくりしたのが、
「もしかして、あのミニマリストですか?」
という一言をいただいたからでした。
あの、という連体詞が何を挿すのかわからないけれど、たぶん「テレビで観たことのある」とか「流行語で話題になった」とか、相手にとってはそういうイメージなのかなと。雑談に交えた冗談かなと思ったのですが、そういう雰囲気でもないような。
たしかにわが家の玄関にも靴などはほとんど出ていないし(つっかけ用のサンダルが一足だけあります)、どこも殺風景だし、お通しした部屋にも比較的ものが少なかったので、部分的に見たらミニマリストっぽいのかもしれません。
が、全然そんなことはなく。
とっさに、
「めっそうもない」
と、たぶん初めて口語でそんな言葉を使いました。
その、「めっそうもない」。
これは私の中で「ミニマリスト=ほめ言葉」だから飛び出した言葉です。
ほめ言葉を否定するのはよくない(相手に対して失礼)と、私も思っています。ただあまりに大げさな賛辞(たとえば「世界一美人ですね」のような)に対して、素直にありがとうは言いにくい。私にとってのミニマリストは、そういうレベルの言葉だった。
その瞬間にそこまで深く考えたわけではなかったけれど、条件反射で否定せねばと思うほどに、めっそうもない話だったんです。
でもあとから、その質問の主と私の感覚には食い違いがあったかもしれない、と思い始めました。
私はほめ言葉だと思ったけれど、相手にとってはただの確認だったのかなと。猫がいるから「猫が好きなんですか?」と訊くのと同じで、ものが少ないから「ミニマリストなんですか?」くらいの問いかけだったのかもしれない。
瞬時に一刀両断してしまったけれど、もっと気軽に答えればよかったのかな…………と、自分の思いこみの激しさに、あとから猛烈に落ちこみました。
そんなことを問われたのはそれが最初で(今のところ)最後。今後があるとは考えにくいけれど、もし二度目があったらどう答えようかと悩んだ結果、
問「ミニマリストですか?」
応「そうなれたらいいと思っています」
という、当たり障りのない返答に辿り着きました。
なんという、つまらない女。
実際のところ私がミニマリストになるのは難しい(そこまで減らさないことを自分で選択している)ので、とりとめのない夢を語っているにすぎないのですが、相手を否定せずに私も嘘をつかない答え方はこうかなと。
私、おかしな具合に迷走しているかもしれません。
ミニマリストという存在に明確な基準があるわけではありません。あくまで私自身がそう確信できていないというだけ。
でも、いつか何かのきっかけで「そう、ミニマリストなんです」なんて答えられる日がきたら、それはそれはすがすがしい気持ちになれそう。そんな日々を思い描きながら、今は、今の暮らしを地道に整えていきます。
本日の猫。
すっかり高い場所がお気に入りになっている子猫。そういう場所を持ってくれるのはうれしいのだけれど、少し前にここで仰向けに寝ていたことがあり慌てておろしました。
最近、あなたの体は大きくなっている(ちょっと桟からはみ出している)ことに気づいてほしいと、そろそろ説得を始めようと思います。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
こちらからお帰りいただけると、心の支えになります。
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