こんばんは、ヤマネコです。
人日の節句の前日、わが家の地域でも積雪しました。
あまり雪の多い地域ではないわが家。写真や映像ではない「積もった雪」を今冬目にしたのは、今回が初めてのことでした。
先日も少し書いていたけれど、ちょうど七草粥の材料を買いに出かけたときにこの雪が降りだしたんです。そして今日になって、これは初めての経験だったかもしれないな、と気がつきました。
初めて、というのは、雪の降り始めから積もり出すまで、ずっと外の様子を目にしていたこと。
もともと雪が少ない環境で暮らしているので、気づいたら降っていたとか、朝になったら積もっていたとか、そんなことばかり。知らぬうちにことが始まったり進んだり終わったりしていました。もちろん途中経過を目にすることはあったし、降り続ける雪の中で遊ぶこともあったけれど、降り始めから見守るように外ですごす、そんな経験は生まれてこの方なかったように思います。
でも今回は買い物への外出と前後するように降り出して、しんしんと降り続ける雪の中を歩き回りました。実をいえば雪の中の外出が楽しくも感じられ、買い出しには遠回りもしていたんです。歩き続けているうちはさほど寒くもなかったから。
その後でちょっと店や家には入ったけれど、積もり始めた雪を前に、庭でしばらく撮影タイム。だから三時間以上は外にいたんじゃないかなと。その間に、うっすらですが雪は積もり始めていました。
改めて考えてみると、それがなんだか私にはすごいことのように思えたのでした。
私は未だに雪が降ると楽しい気分になります。ただ稀にしか降らない雪でも、大抵は家の中から時折見つめるだけというのが常。思い切って庭に出ることはあっても、寒さに耐えかねてあっという間に家の中に逃げこみます。それができるからこそ「雪が降ると嬉しい」なんてのんきなことを言えるのだろうなと。
そんな暮らしなので、雪が積もっていく様子を最初から眺めるという機会は、下手をするとこれが最初で最後になる可能性もありそうです。
生きているうちにやりたいことは、考え始めればたくさん思い浮かびます。でもいざそういうリストをつくったときに、「まっさらな場所に雪が積もり始めをじっくり眺める」なんてきっと私は書きません。偶然にも出会ってしまったからこそ、その貴重さにも気づきました。こういうことはこの先もまだまだ出てくるんじゃないかなと。
リストアップしたやりたいことを達成していく楽しみとは別に、とても小さいけれど気づけたらきっと楽しいことがもっとたくさんありそう。後者は条件さえそろえば達成する難易度は低いと思うのですが、見つけたり気づいたりすることがとても難しい。
できるだけそういうものごとを見逃さない暮らし、そして心の持ち方をしていきたいと思いました。
本日の猫は、お蔵出し弟猫。
眠っているのかと思ったけれど、実は足の指を開いてきゅっと伸びをしているところ。そんなしぐさも愛しい気づきでした。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
こちらからお帰りいただけると、心の支えになります。
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