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夏に着るウールと、持たない暮らしで残すもの。

こんばんは、ヤマネコです。

自分ではあまり買う機会がないのですが、ニットの服が好きです。

うちの家系は代々「ものづくり」を趣味や生業にしている人間が多く、たとえば私が譲り受けた着物(和装具)のほとんどが身内の手縫いです。他にも楽器をつくったり、家具をつくったり、職人ギルドのような人材ぞろいでした。

私自身も何かをつくることが好きで色々挑戦してきたつもりですが、実は「編み物」がほとんどできません。まっすぐに編むマフラーとか、小さく編むアクリルたわしとか、経験があるのはそのくらい。

 

そんな私のワードローブに手編みアイテムがたくさんあるのは、すべて母のおかげ。たくさんと言っても数的にそう多くはないのですが…だいぶ減らした衣類の中で、残ったニット類はほぼ母の作品でした。

短期間で入れ替える衣類がある中、これらはできるだけ長く愛用できたらいいなと思っているものたちです。

 

そんなお気に入りのニットも出番があるのは秋冬だけと思っていたのですが、最近着てみていいなと思っているのが、ウール素材の一枚。

個人的に、ウール(動物製品)を「自分で買うこと」はあまりないのですが、持っているものは最後まで大切に使いたいという考え方で向き合うようにしています。

こちらはマフラーとボレロを兼ねるアイテムなのですが、ずっとマフラーとしてしか使っていませんでした。

ボレロと言ってもかなりのショート丈でカバーするのは腕と肩の辺りだけ。それが使いにくいと思っていたのですが、最近はかえって便利だなと。

袖はちょっと長めですが、ズレ落ちないアームカバーのような感覚で着用しています。

透け感のある編み方なので風もとおすし、意外にもウール素材がべたつかず、今の季節でも少し肌寒い日には心地よく着ていられました。

 

そういえば以前ラグを探していたときに、「ウールなら通年敷いておけますよ」とアドバイスされたのを思い出しました。当時の私にとってウールは完全な冬物というイメージだったのでびっくりしましたが、今はなんだか納得です。

編み方や使い方によるのだろうけれど、ウール素材=冬物というのは私の思い込みだったようです。

 

実は冒頭の写真も母が編んだコットンレース。もしかしたら私が生まれる前の作品かもしれませんが、未だに大きな汚れや傷みもなく、日常づかいにも洗濯にも耐えてくれる愛用品です。

なんとも丈夫だなと思う一方で、他の衣類と分け隔てなく扱っているつもりでも、つくった人が見えるものをつい優遇したり、触れる手のしぐさが丁寧になる…そんな心理が働いているのかもしれないと思いました。

 

数年前、持ち物を減らしたいと動き出したときは理由が色々あったけれど、今は、大切なものを大切に扱うために、容量オーバーにならないように、そのために見直しを重ねています。

そして母が編んだニットを身に着けながら、捨てたものではなく「残したもの」にもっと着眼していきたいと思いました。

 

昨日の続きの猫。

あまりに起きてくれないので、おもちゃをポン。

本能で飛びつきましたが…

すぐに冷静な目で、何かを訴えてきました…。
(このあと彼は二度寝した)

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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