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経年劣化で、処分を決めたポーチ。

こんばんは、ヤマネコです。

仕事道具を収めていて、年に数回持ち出すポーチがありました。

ちょっと特殊な道具を出先に持って行くため、それを保管するために使っていたもので、さほど出番はありません。でもその中身は私にとって確実に必要なもの。

その中身は無事だったのだけれど、入れ物にしていたポーチのほうは経年劣化が始まっていました。

 

上の写真では、ポーチの底辺(中央下部分)あたりにひび割れが見えます。実はこれは数年前からちらほら見られた現象で、でもそんなに目立つわけでもないし、開口部のファスナーの具合や生地の質感などを気に入っていたのであまり気にせず使い続けていました。

表生地はつや感のある合皮(おそらくポリウレタン素材?)で、実は黒いインクを垂らしてしまったときでさえさっと拭けばきれいになってくれたのが本当に便利。何度も助けられていました。

それでも、ひび割れがもっと悪化したら、ファスナーのかみ合わせが悪くなったら、落ちない汚れがついてしまったら、買い替えのタイミングについては色々と悩んでいたのですが、そのきっかけになるほどのひどい劣化はなかなか感じられなかったんです。

 

合皮の劣化については過去にも多々経験があり、ひどくなったひび割れをはがれ落ちるような状態にしてしまったこともあります。

今回もそこまで、あるいはその直前までは、と思っていたのだけれど、久しぶりに取り出したポーチをさわって「ああダメだ」と思いました。表面がべたついていたんです。

 

合皮の表面がべたつくのは、加水分解によるものだそう。合皮など(化繊素材)を濡れたまま、あるいは空気中の水分で湿気させたまま放置することで発生する分解反応のことなのだとか。

何か復活させられるような対策があるだろうかと今回改めて調べてみたのですが、基本的には「どうにもできない」というのが結論のようです。経年劣化、手放し時、あるいは買い替え時ということ。

名残惜しいと思いつつ、私も今回のポーチを手放すことにしました。

 

素材や保管状況にもよるそうですが、通常、加水分解は数年足らずで起こることもあるのだとか。悪条件での保管だと三年ともたないこともあるそう。

でも私はこのポーチを十数年間は使っていました。購入時期は明確にわからないものの、十年以上前から使っていたのは確実で、そう考えるともうしっかり使い切ったかなと思えるくらいお世話になりました。

 

冷茶ポットのときにも実感したのですが、今年は私にとっては「意外な劣化」を感じることが多い年になっています。こんなところから、こんなふうに劣化することがあるんだなと。ポーチに関しては覚悟の事態でもありましたが、ひび割ればかりを心配していたので今回はちょっと意外でした。それでも十分すぎるほど長持ちしてくれたことに感謝しています。

いずれも一生ものと思って手に入れたわけではなく、次に選ぶものもそうはならないと(用途的に)思います。それでも使い捨てでない以上はもう少し気を使って長く愛用できることが理想なので、そのお手入れが苦にならないよう、ポーチについては使い心地のよさそうなものを再びさがし始めたところです。

 

本日の猫は、昨日のつづき。

昨日のヤケーヌ、弟猫が撮影を始めたときからいたく気に入っておりまして……

その後も猫たちの前にちょっと置こうものなら奪われてしまいそうな気配。

こればかりは素材やお手入れ以前の問題なので……

人(猫)為的な破損につながらないよう、保管にも気をつけていこうと思いました。
(スリッパなどはあきらめるしかなかったのですが、ポーチこそはと思います)

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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