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思い出の宝石、サクマ式ドロップス。

こんばんは、ヤマネコです。

少し前のことですが、だいぶご無沙汰していたサクマ式ドロップスを買いました。

こちらの赤い缶が印象的なドロップス。それを製造する佐久間製菓株式会社は、あと一週間ほどで廃業となるそうです。

 

私の幼少期にも慣れ親しんでいたサクマ式ドロップス。その製造会社廃業のニュースが届いたのは数ヶ月前のこと。私が得た情報というのは人づてだったのですが、テレビやSNSでも話題になっていたと聞いています。

以来、スーパーなどへ出向くたび、なんとなくこの赤い缶をさがしていました。お菓子コーナーを通過するついでに、なんとなくです。

 

それと前後して知ったのは、赤い缶と緑の缶では製造会社が異なるという話。色以外はそっくりという印象だったので、私は両方とも同じメーカーで製造されているのだと思いこんでいました。

今回廃業されるのは赤い缶の印象が深い「サクマ式ドロップス」の佐久間製菓。
今後も供給を続けてくださるのが緑の缶「サクマドロップス」のサクマ製菓。

会社名の違いは漢字か片仮名か、商品名の違いは「式」の有無。

ルーツは同じようなのですが、道を分かってから数十年、まったく別会社として缶入りドロップスを含めたお菓子の製造をそれぞれ続けてこられたのだそう。そして今回、赤い缶のサクマ式ドロップスのほうが、会社の廃業とともに商品棚から消えていくことになりました。

 

違いすら認識できていなかったのに、こうしたニュースが出てから寂しく感じるというのも現金な話。ただ、今後もずっと当たり前のように存続してくれると信じこんでいたものの終わりを実感するのは、どうしても悲しい気持ちになるのでした。

だから最後にせめて、と思いながら手に取ったのが赤い缶のサクマ式ドロップス。

たまたま出会えたこちらは一缶100円(110円)でした。

購入できたのは昨年のうちでしたので、すでに中身は空っぽです。なんとなくさがし、なんとなく手に入れ、なんとなく食べ始め、ああこれだと思いながら一日一粒の感覚でもあっという間に空っぽに。

この瞬間にもまた物悲しい気持ちになるのですが、こうして懐かしい缶を手に取ることができてよかったと思います。

 

私の場合は両親よりも祖父母が買い置いてくれていた印象のお菓子。缶から出てくる宝石のようなキャンディというのに特別感があって、幸せな気持ちをたくさん受け取っていた記憶があります。

缶を振り、小さな丸い穴から大事に一粒ずつ取り出しては、くじ引きのようにも楽しんでいました。

当時の私にとって大ハズレでもあった白いハッカ味は、今の私にとって大アタリの味。もしかしたら多少改良されているのかもしれませんが、まろやかでほとんど辛味を感じないハッカのドロップスはとてもやさしい味。飴の味一つで自分の成長も感じつつ、寂しさも深まる中でとてもおいしくいただきました。

 

佐久間製菓の廃業は2023年1月20日とされているそう。気づけばあと一週間ほどとなっていました。

こんな事態になってから手に取り、こんなときばかり話題にあげて申し訳なさもありますが、思い出のドロップスをつくり続けてくださっていたことに改めて感謝しています。

 

本日の猫は、昨晩のバスタイムから。

バスタブの蓋の上、敷いた洗濯物(これから洗うもの)を敷布団にこのポーズでおやすみ中。

私が物思いにふけっているときもこの様子なので、かえって元気をもらえる気がしました。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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