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その後の和服生活と、変化したポリシー。

こんばんは、ヤマネコです。

先月から、ゆるめのルールで「和服」を暮らしに取り入れ始めました。夏のメインは、浴衣です。

そのあと、浴衣とは別にお願いしておいた夏の着物も届きました。

いずれも私のために仕立てられたものではなく、すべて親族が若い頃に着ていた相続品で、30年以上前(推定)、或いは更に昔のものかなと。

私が手にした夏着物の素材は、大半が「絹」。

一緒に届いた長襦袢(和服の下着)まで絹でした。

襦袢は「ガーゼ綿素材」というイメージがあったので、最初に白い襦袢が出てきた時は、白装束(死者の…)が頭に浮かんでびっくり。絹=上等な品質という感覚よりは、当時はそういう生地のほうが一般的だったのかな?と想像しています。

 

既に私の近しい人の中に「着物に詳しい人」は稀少で、なかなか気軽にアドバイスなどを受けられません。もっと前に、もっと興味を持っていれば…そういう後悔は深いです。

…と落ちこんでいても仕方がないので、本を読んだり、(滅多に会えないけれど)別な知人に色々教えて頂きながら、ただいま勉強中。

 

そんな中、着用方法とは別に真っ先に学ばなければと思ったのが「お手入れ方法」。桐ダンスなんて今は買えませんが、私なりに最低限きちんとしたかったので、いくつかお手入れ道具などを買いました。

  • たとう紙(着物を包んでおく和紙※特に動物性繊維に必要)
  • 防虫剤(天然樟脳)
  • 和服用ブラシ

取り急ぎ、今回はこの三点を。

とくにもともと保管に使われていた和紙が本当に古くて…すぐに新しいものに交換しました。

おそらくクリーニングに出した時についてきた、不織布のたとう紙(?)などもあって通気性は良さそうでしたが、やはり経年の傷みもあったので全交換です。

それから防虫剤。こちらは直前に市販のものを買って入れなおしてくれたようなのですが、和服用ではなかったこともあり、事前に決めていた「天然樟脳パウダー(和紙で個包装されたもの)」に交換しました。

樟脳は、クスノキを原料とした天然の防虫剤。二年ほど前にアウトレットのブロックタイプを買って、収納する衣類やタオルなどに添えておくようになりました。

尚、この香りは(アロマオイル全般に言えることですが)猫に危険なものです。樟脳自体の香りはそんなに長続きしないようで、衣類を出して換気するとすぐに消えてしまいますが、パウダータイプにも注意書きがありました。

猫などの小動物のいる部屋で芳香浴などで香りをお部屋に充満させたり、ペットが直接パウダーを舐めることがないようにしてください。

私は猫が立ち入らない納戸やクローゼット、収納扉の中だけで使っていますが、十分な注意が必要だと思います。

 

そして、散々悩んだのがブラシ。

少し話が脱線しますが…十代の頃に動物愛護の意識を持ってから、本革や本毛皮といった「動物性」の製品を避けるようになりました。二十代に入りその感覚も和らぎましたが、今でも「どうしてもその素材でなければ」と思わない限り、積極的には買いません。

ただ手元に届いた和服も予想どおり絹(動物性)がメイン。ちょっと戸惑いもあったのですが、私は「ポリシーがあるから手放す」というよりは、「だからこそ既に持っているものは大事にする」という気持ちでいます。

そして今回、「獣毛」のブラシを買いました。

頭の固さゆえ迷いはあったのですが、古く大切な着物を丁寧に管理するために、今の私には必要だなと思ったためです。

 

持ち物を増やすことや、何を持つかということ。

いずれにしても熟考の上で「必要」と思えた買い物は、後悔することもほとんどなく、永くつきあえる気がします。

 

本日の猫。

ちょっとしたダンボールが届きまして、入ってみました。

サイズはちょうどいい…わけじゃないと思いますが、気に入って頂けたようで何よりです。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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