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7年間大切にしてきて、手放したもの。

こんばんは、ヤマネコです。

今の家で暮らし始めてから、この秋で丸七年がすぎました。

好いときも、悪いときもあったけれど、この家での暮らしそのものには、想像以上の満足感を覚えています。

 

そんな日々が八年目を迎える少し前に、観葉植物を手放しました。

特徴的な大きな葉を持つ、モンステラという植物でした。

これはこの家を手に入れたときに工務店さんからいただいた、大きな鉢植え。格別な心情を向けていた人たちからの贈り物だったので、とても大切に育てていたものでした。

 

幸いなことに、わが家の猫たちはこのモンステラに興味を示しませんでした。それでも万が一のことを考えると、猫たちがいるリビングには鉢植えなどを置けなかったのだけれど、代わりに定位置としていたのが、家の顔ともいえる玄関です。

リビングからその玄関へは数枚の扉を抜ける必要があり、間取り上、猫たちの「脱走防止」にも役立っていました。

  • 猫たちは、観葉植物に興味を示さない。
  • 猫たちがその観葉植物にたどり着くためには、複数の関門がある。

その二つの条件がそろっていれば、玄関にモンステラを置いてもいいかなという判断でした。

 

ところが、今回も、子猫です。

 

夏のおわりに保護した子猫は、超、がつくほど元気すぎるわんぱく小僧。
一方で先住猫たちは、何年ものんびり暮らしてきたマイペースな面々。

最初だけは「いたずら子猫が先住猫たちに噛みつかれたらどうしよう」と心配していました。が、実際には逆でした。

先住猫たちは、子猫に対してほとんど怒らないのです。

されるがまま。

そして同居開始から一ヶ月も経たないうちに、双方を「常に同室にしておく」というのが不安になったのも当然の流れ。正確には、やさしすぎる先住猫たちを子猫から守らなければ、と思うようになっていました。

 

そこで家族の私室や寝室を利用して、子猫の隔離をスタート。

独りきりにするわけではなく、人が見ていられる間だけでも、子猫に「リビング以外の場所」ですごしてもらうことにしたんです。

その対策自体は順調だったのですが、すぐに新たな問題が。子猫が「玄関へたどり着きやすい場所」ですごす時間が増えてしまったことでした。

 

しかもこの子猫、初対面のモンステラに迷いなく突進、からの、かぶりつき。

私は思わず絶叫でした。

 

この七年間で何度か調べた中で、モンステラは猫にとって「有害」な植物リストにも、「無害」な植物リストにも掲載されていることがあり、正確な情報がわかりません。

それでもこれまで(前述)どおりの条件なら残しておきたい気持ちだったのですが、この一件でとうとう手放すことを決意しました。

 

おかげさまで、二ヶ月ほど前から玄関が広々。なんだか殺風景になってしまいましたが、せまいスペースから大きな鉢植えがなくなったので、動きやすくなったのもたしかです。

この話を動物病院の(猫と暮らす)先生にしたところ、「うちも観葉植物は全部手放しました」と仰っていて、遅かれ早かれ、こうなるのがわが家の運命だったのかもしれません。

…それでも、残している植物はあります。

写真は最近までわが家の庭での存在に気づかなかった、南天の枝。それを以前にも書いていたお仏壇の彩りに、今も残しています。

本当なら植物はすべて手放したほうが安心には違いないのだけれど、これをかざっているのはお仏壇に向き合うときくらいしか出入りしない場所。これまで以上に注意しながら、ここでだけは花を生け続けることに決めました。

 

猫じゃらしの鉢植えはまだ残っているけれど、すっかり丸坊主。いずれ庭に持って行く予定です。種から育てていたアボカドは、一足先に屋外で育て始めました。

モンステラの鉢は、株分けでの譲渡を予定していた友人宅にそのまま引き取ってもらえることに。手放すこと自体が後ろ髪を引かれる思いの中、処分するのは心苦しかったので、行き先が決まったのは本当にありがたかったです。

 

新しい子猫の存在がこんなにも「これまでの暮らし」に影響をもたらすとは思っていませんでした。

ただ、どの見なおしもこの子だけのためではなくて、他の猫たちにとっても「心地よいネコハウス」の暮らしづくりにつながる変革のような気がしています。

子猫に振り回される日々はまだまだ先も終わりも見えませんが、今はそれを楽しく感じながら、色々なことを学んでいる気分です。

 

本日の、その子猫。

最近、よくしまい忘れています。

ちなみに目が半開きだったりしますが、ぐっすり眠っています。

何度かつついたら(ごめん)、忘れられていた舌はするっと収納されました。
この天使が、目を覚ますと猛獣化する…それでもかわいいから始末に負えないんですよね。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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