2024.6.15  現在一部の画像が表示されないトラブルが起きています。 -  9.12 現在状況の確認と対応を進めています。

手づくりの略式数珠は、キジトラ風。

こんばんは、ヤマネコです。

数年前から自分用の略式数珠を買い替えたいと思っていました。

 

もともと持っていた数珠は、おそらく何かの機会に親から譲り受けたものだと思います。じっくりと見なければわからない程度ではありますが、主珠(おもだま)をはじめとした素材にも傷みが目立ち始めていました。手なおしして使おうかと思いつつ、何年たったかわかりません。そしてここ数年の出来事も経て、自分で一からつくろうと思い立ちました。

情報収集、色選び、石選び、制作、と数ヶ月がかりでなんとか完成。

素人なりに形にはなったかなと。あまり女性っぽくない色合いだと言われましたが、私にはほぼイメージどおりの仕上がり。あまり宗派を問わずに使える(日蓮宗を除く)「略式数珠」に、石の数やサイズは「女性用」とされているものを参考にしました。

 

先にお詫びを。

複数のサイトや書籍を参考にメモをとっていたため、途中で「珠」と「玉」の漢字が入り混じってしまいました。どちらも同じ意味で用いており、文章では統一するようにしましたが、イラストのほうはそのままです。ごめんなさい。

 

略式数珠にも、使う珠の数や形の違うものがいくつかあったのですが、私は一番よく見かける「主珠33珠」でつくることに。

数珠をつくること自体はさほど難しくありません。必要なのは材料と、少しの根気かなと。中のひも(糸?)は、木綿糸を使っても良いとのことで、二本どりした上で二周(全珠に四本ずつとおっている状態)させました。

簡単にまとめておくと、

  • 石(種類・色)選びは、基本的に自由。ただし、あまり派手にしないほうが安心。
  • セルフ補修や手づくりの際に、石を連ねていくひもは少し太めで丈夫な木綿糸(手芸用の手縫い糸など)でも代用できる。

市販品の中から選ぶ場合でも、

  • 宗派に深いこだわりがなければ、略式数珠が使いやすそう。
  • 石のサイズや数によって「男性用」「女性用」がある。
  • 年を重ねても同じ数珠を使い続けることはできるけれど、素材に傷みが出てくる可能性はある(お手入れしながら使うもの)。
  • 数珠は基本的に洗ってはいけない(石はともかく、房や中のひもを傷める可能性が高い)。

ぼんやり気づいていたり、知らなかったり。こうして調べることも楽しかったです。

 

数珠は「身代わり(お守り)」となる仏具だとも聞いていたので、親子間であっても基本は貸し借り厳禁。私自身、十代から持っていた記憶があるのですが、親から子へ贈る、という形で子どもにとってはいつの間にか(あまり意味がわからないまま)手に入れることも多いのかなと感じました。私だけでしょうか。

今回新たにつくることにした理由は、キジトラ猫を思わせる雰囲気にしたかったから。

  • 主珠:ペトリファイドウッド/珪化木(樹木の化石)
  • 二天珠:キャッツアイルチルクォーツ
  • 親珠・ボサ:虎目石/タイガーズアイ

右側に写る大きい珠とソフトクリームみたい(ボサ、菩薩さまを意味する石……ごめんなさい)な形状の石が虎目石。

あまり天然石には詳しくない私でも知っていたのがこの石です。最初はこれを主珠に使うつもりだったのですが、珪化木の見た目のほうが明るめのキジトラが丸まった背中に見えて、こういう組み合わせになりました。

そして左右に二つだけ取り入れる二天珠だけ、少し奮発。

一粒、千円ほどのキャッツアイルチルクォーツ。透明度や針金(石の中に入る線のこと)の量によってランクが変わるらしく、これはだいぶ高品質のものだとか。たしかに低ランクといわれるものと比べると、こちらは水晶のような透明感の中に金色のような、オレンジ色のような針金が無数に並んでいました。

ただ、他の石(主珠33個・親珠1組)は「まとめて千円」くらいだったんです。

キャッツアイルチルの予算を超えた一粒のお値段を確認した後で一度はあきらめたのですが、たしかにあらゆる角度から眺めてもうちの猫の目っぽい! と忘れられなくなってしまい、二粒だけは贅沢をしました。

 

何もかも初めてことだったので失敗も多々あったのですが、なんとか完成。

房を買ったときに「軸なし(房をつなぐひもがないタイプ)」を選んでしまったのも難の一つ。代わりに使ったのは私のペンダントのひもです。最初はつけなおすつもりだったけれど、これはこれでありかなと思うようになりました。

キジトラって、白っぽい部分もあるので。

途中で何度か、仏具に遊び心を取り入れてはいけないかもしれない、とも思ったけれど、派手なものではないし、説明しなければ「猫」をイメージしていることに気づく人はいないだろうなと。

手なおししながら大事におつきあいし、永く、最期まで使えたらと思っています。

 

本日の猫。

彼の柄はなんと表現したらいいのだろう?

キジトラモチーフばっかり考えていて、ごめんね。

……全然気にしてないのかな? (よかった)

本日もおつきあい、ありがとうございました。



こちらからお帰りいただけると、心の支えになります。

お気に入りテーマ。
おうちごはんを楽しむ暮らし
無印良品週間で購入したもの
大人ナチュラルファッションが好き