こんばんは、ヤマネコです。
とあるお店からのDMで、気になるデザインのお財布を見かけました。
必要な買い物ではないし、実際のところ購入予定もありません。冷やかし同然にはなってしまうのだけれど、とても惹かれたのでもう少し見るだけでも、とショップのサイトを覗いてみました。そちらで追加公開されていた詳細を見ると、更にすてきだなと。
こういうときって、本当に、買うつもりもないのに色々なことを考えてしまう。選ぶなら色はどれがいいかとか、こういう場面で使いたいなとか、一通り確認して満足したいという欲求が芽生え、商品詳細を眺めながら延々と思案していました。
ところが私が気になったことの中で、唯一素材についてだけはどこにも書かれていなかったんです。
私が最初にアクセスしたのはその商品の特集ページ。大きな画像や詳しい説明、モデルさんと一緒に撮影された写真などもたくさん並んでいました。でも素材について一切ふれられていません。
実際の購入ページは別にあって、そちらまで確認してみたけれど、ぱっと見はほしい情報を見つけられず……と思ったら、とても小さく素材についての記載がありました。予想はしていたけれど、合成皮革、いわゆる合皮のものでした。
合成皮革は安っぽい。これは私自身が昔持っていた認識です。
とはいえ自分で見比べてそう感じたわけではなくて、子どもの頃から見聞きしてきた情報をもとに、自分の意思なくそういうものだと思っていました。安っぽいといったら強すぎる表現のようにも思うけれど、本革の高級感と比べれば見劣りするものなのだろうなと思いこんでいたんです。
たしかに並べたりさわったりすればその違いはあるのかもしれません。使い比べてみて本革のほうが好きだと感じる人もいると思う。ただ私のように人からの伝聞だけで合皮に安っぽさを感じてしまうのは完全な偏見でした。これは自分自身でも気をつけなければいけない部分だと反省しています。
とはいえ今回のお財布に限らず、こういう事態はたびたびあります。
本革か合皮か、写真ではぱっと見分けがつかない状況で、素材について大きく説明がなければ大抵後者。合皮だと売れ行きが悪くなるのかもしれません。つまり以前の私と似たような認識を持つ人が多いのかなと。
私の場合は年々考え方が変化していて、本革などを含む動物製品の購入を控えるようになりました。避けるために確認しています。でもメーカーさんやお店の販売担当さんとしては合皮と書くことに抵抗があるのかもしれません。
だからこそなのか、取り入れられている対策によって困ることも多いんです。
- 店:「合皮」と書くと安っぽいイメージがつきそうなので、商品説明には書かない。
- 私:「合皮」の商品がほしいのに、説明に書かれていないから検索してもヒットしない。
もう一つのパターンもあります。
- 私:「本革」を除外ワードに設定して(「本革」を含まない商品を)検索する。
- 店:商品によっては「本革風」「本革のような」といった説明が使われていることがあり、その商品(私が求めている品)まで除外されてしまう。
単語については様々だけれど、こんな悪循環がどこまでも続く。
店頭での買い物なら解決するかといえば、私の目利きでは合皮と本革を100%見分けることができません。わかるものもあれば、わからないものもある。そして合皮の商品タグにはやはり大きく「合皮」と書かれていないことも多く、買い物のしにくさにはあまり変化なし。
一般的にネガティブな印象のある商品説明(ここでは合皮)を避けているために、それをピンポイントでさがしている人間からは見えにくくなってしまう。革製品以外でも似たような事態は時々あって、この状況がすごく不便だなと思うのでした。
ブランドイメージを大事にしたり、販売戦略のために言葉を選んだり、それも必要なこと。多数派の認識が反映されるのも理解できます。
ただ最近はヴィーガン的な思考も広まったり、受け入れられたりしている印象を持てるようになりました。合皮の需要も上がっているように感じているので、これからまた少しずつ変化が起こればいいなと思っています。
本日の猫。
弟猫が毛づくろいを始めたところを撮影しようと思ったら、兄猫がそのおなか目がけて突進。衝突事故を起こしていました。
にもかかわらず、兄猫の毛づくろいを始めた弟猫。
手がかかるお兄ちゃんで大変ですね(?)。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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