そうじゃない、猫との時間。

こんばんは、ヤマネコです。

2018年初夏生まれ、一歳という年齢を謳歌中の猫の話をさせてください。

 

野良生活がすっかり板についていた子猫を(私の家族が)保護し、いっしょに暮らし始めたのが昨年晩夏のことでした。当初は誰を見てもシャーシャーと威嚇し続けていた彼だったけれど、もう完全にわが家の一員。

大半の先住猫たちともだいぶ打ち解けてくれました。

 

月日の流れは速いもので、この彼もじきに一歳半を迎える頃合い。身体的にはすでに子猫ではなく大人(成猫)の仲間入りを果たしているはずですが、まだまだ子猫っぽさは抜けません。

走るし、跳ぶし、なんなら飛ぶし。

歴代猫たちの中でも際立つほどの元気さには驚きを隠せません。代わりに私がぐっと歳をとった気分になります。おばあちゃん、もうついて行けないよ、みたいな。ついでに「目に入れても痛くない孫」とはこういうものかな? という経験もさせてもらっています。

とにかく、あまりに彼が血気盛んで。

 

そんなわんぱく坊主ライフを満喫中の一歳猫ですが、最初こそ視界に入る人間すべてを拒絶していたけれど、一度慣れた相手にはひたすら甘えん坊モードを発動するようになりました。そういう相手には、いつでも抱っこしてほしいし、撫でてほしいし、首筋をくすぐってほしいし、寝ている間もそばにいてほしい。最近はなくなったけれど、一時期はトイレにも呼ばれました(見ててくれと?)。

そんなふうにされたら猫好きの我々なんてイチコロで、ひたすら甘やかしてしまうのも当然の成り行き。彼の甘えっぷりにはこうして拍車がかかっていきました。

 

そうして一年ほどの時間を共有してきた猫なので、他の猫たちとすごすよりも、人間といっしょにいるほうが好きなようです。兄猫たちならくっついて眠ってくれたり、追いかけっこの相手をしたり猫同士ならではの時間をすごせるけれど、抱っこまではしてくれないし、ごはんも出してはくれません。いってしまえば人間のほうが「便利」なのだと思う。

それがわかっていても「甘えられる」というのがうれしいのだから、猫好きの人間とは因果なものです。

ただ最近、ちょっとだけ変わってきたことがありました。

 

夏の初めくらいだったと思うのですが、リビングで猫たちと交流していたときのこと。複数の猫たちを、ひざにのせたり、腕に抱いたり、隣で毛づくろいする子の背中を撫でたり。一度に全員の相手は無理でも最大限ふれあいたいなと、代わる代わる集まってくれる猫たちに手を伸ばしていました。

その最中に近くを通りすぎた一歳猫も抱き上げたのですが、いつになく嫌がられ、更には脱兎のごとく逃げられました。そういう気分のときもあるよね、と当初はあまり気にしなかったものの、そのあと同じようなことが何度も続いたんです。

抱き上げても抵抗し、逃げられる。
時には撫でることさえ許されない。

でもふれられることが嫌いになったというわけではなくて、別のタイミングで自分から「抱っこ抱っこ」と求めてはくる。それは拒絶された5分後、10分後、ということもあるんです。甘えん坊モードがなくなったわけではなさそうでした。

 

元来、猫とはそういう気まぐれな生き物。

他の猫たちでも同じようなことはあります。ただ一歳猫のその反応に関しては、始まったのが突然すぎました。これが成長の一環なのかなとも思ったけれど、時には数分で変化するその差があまりに両極端で、とても不思議だったんです。

 

理由はわからないけれど、そんなこともある。そう片づけるしかなかったのですが、季節が変わった頃、唐突に気づいたことがありました。

というのは、一歳の猫が抱っこを求めてくるのは「人間(主に私)が独りのとき」だけ、ということ。

調理中は、キッチンで独り。
机に向かっているときは、仕事部屋で独り。
お風呂や脱衣室では、独り。

日中、他の家事をしているときもほぼ単独で動き回っているのですが、一歳猫が私を追いかけながら抱っこをせがんでくるのはそういうときだけだったんです。逆にさわることすら拒絶するのは、他の猫たちがいるときでした。

 

子猫を迎えるたび「先住猫だけに向き合う時間」をつくっています。

今回(昨年)もそうでした。

ただ、迎えてから数ヶ月。子猫も成猫へと成長を続ける中、少しずつ「兄と弟」いっしょにすごす時間を増やすことに。先住猫だけの時間をいきなりゼロにするわけではなく、本当に少しずつ。そのことに一歳の猫は戸惑っていたのかもしれません。兄猫たちがいる前で自分が抱っこされる事態に困惑したのではないかと。

 

そう考えると、原因はすべて私でした。

こちらの目論見よりも過剰なほどに、弟猫は兄猫たちに遠慮(?)するようになっていました。兄たちが抱っこされている間、自分は控えるべき、と考えているかのような行動を見せます。そうじゃない、と彼に対し弁解する方法がわかりません。

ただ少しかわいそうだけれど、ありがたくもありました。やや傍若無人な弟猫が、もしも兄猫たちの前でもお構いなしに人間にべったりだったら、猫たちの大半は委縮してストレスを感じてしまいそうだから。このくらいの距離感を保ってくれてよかったのかも。そのぶん弟猫と一対一になったときはベタベタに甘やかせばいいのかなと。

これは意図せず完成した、理想の関係性のようにも思えるんです。

 

過去にも新入り猫を迎えたときは同じように「先住猫だけの時間」をつくっていたのに、こんなに顕著な変化を感じたのは初めてでした。

そういう意味でも、今回の彼はいつもと違うのです。

これまで複数の猫たちがまったく興味を示さなかったものに反応するし、まさかと思うものを分解するし、私さえ覚えていなかったものをひっぱり出すし。気づけばびっくりするような場所に頭をつっこんでいたり、濡れるのも構わずお風呂で泳ごうとしたり、「本当は猫じゃないのかも?」と疑いたくなるくらい大変な猫を拾ってしまいました。

それでも一体全体どういうしくみなのかと自分でもわからなくなるけれど、彼がかわいいのです。

もちろん他の猫たちも。

 

それぞれに猫らしい先住猫たちと、猫らしくない猫と、仕えるように暮らす人間たち。

そんな家族ですごす時間を、これからも大切にしていこうと思います。

 

はい、チーズ。

お兄ちゃん、目をつぶっちゃいましたね。

ただどんな表情でも、どんな角度でもかわいい。今日のブログ、何度「かわいい」と書いたかわからないくらい、猫は大変かわいいです。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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