久しぶりの駅で、感じたこと。

こんばんは、ヤマネコです。

少し前の話ですが、久しぶりに電車に乗りました。

この一年は公共交通機関の利用回数ががくんと減っていたのですが、今回はどうしても避けられず。私の場合は混雑のない時間帯を選べただけでもよかったと思います。

 

その帰路のこと。最寄り駅で降車し、改札に向かう階段を目指して歩き始めたら、近くの柱にもたれるようにうずくまっている女性がいるのを見かけたんです。

似たような光景は過去に何度か目にしたことがありました。お酒に酔っている方ということもあるけれど、時間帯や状況を考えると乗り物酔いや貧血などが原因である可能性が高いのかなと。そんな状況でお連れの方や駅員さんが近くにいる様子もなかったので、大丈夫ですかとお声掛けしました。

同時に相手の様子を見ようとしゃがみこんだところ、明らかにつらそうなのにもかかわらず、必死に「たぶん貧血、休めば大丈夫、気にしないで行ってください」と、想像とは違い、弱々しげにもまくしたてるような返答があったんです。

 

そうはいっても体調不良であることは明らかに見えたのですぐに立ち去ることもできず、せめてと思い近くのベンチまで誘導することに。駅員さんを呼ぶか迷ったけれど断れてしまったので、その後もしばらくつきそって少しだけやり取りすること数分、その中で気づいたというか、納得したというか、腑に落ちたというのか、ああそれで、と思ったことがありました。

今思えば、自分はなんて察しが悪かったのだろうとも思うのですが、その女性は「自分がコロナウイルス感染者だと思われるかもしれないこと」をとても気にしていたのでした。

 

私は過去の経験から、公共の場で体調の悪そうな人がいたら真っ先に貧血などを想像してしまうのですが、今は感染症の症状が出ている可能性もあるのだということをすっかり忘れていました。

とはいえ、それに気づいていたとしてもその状況で通りすぎることはできなかったと思います。感染症であることが明らかな場合、というのは本人からの申告がなければわからないことですが、仮に申告があった場合にどう対応できたかはわかりません。それでも放置することはできなかっただろうなと。

それは私自身が通勤通学で毎日のように電車利用をしていた頃、逆の立場で助けてもらったことがあるからでもありました。逆の立場だったら、それが私自身ではなく家族や友人だったら、弱っている猫だったら。あらゆるパターンを考えてしまうと何も行動しないという選択肢をとれません。

ウイルスを持って帰ってはいけないという責任も感じる以上は行動内容にも変化があるかもしれないけれど、見て見ぬふりはできなかったと思います。これはきっとみんな同じ気持ちなんじゃないかなと。

 

ただ、そのときうずくまっていた女性は、自分が感染者だと疑われることが怖かったと教えてくれました。

最初に声をかけた瞬間、慌てたように大丈夫だと言われたのはそういうことだったんだなと、ようやく合点がいったんです。

 

誰もが自分は感染者ではないとは言い切れない状況だと思います。そのときの女性からも、自分が感染している可能性は低いと思うけれど証明はできないのだと言われました。でもそれは私自身も同じで、ふだんから気をつけてはいるし、実際に症状はないけれど、無症状感染者が存在することを考えれば「ありえない」とは言い切れません。もう一年以上そういう世情が続いている。

一方で、コロナウイルスとは関係のないところでの病気も変わらず存在しているはず。貧血や乗り物酔いなども大きく増減はしていないはずなのに、それを周囲に知られまいとしたり助けを求めにくかったりする世の中になっていたことを、私はこのとき初めて体感しました。

 

そういえば友人から、発熱で仕事を休む連絡をしたり、人前でせきこんだりするたびに「コロナじゃない」と言い訳していると聞いたことがあります。でもそういう話を聞かせてもらうときは冗談めかした調子だったから、どこか自分の現実世界とは切り離しながら受け止めていたのかもしれません。こうして経験で感じてしまうと、一気に心が重くなりました。

相手も、自分も、「感染しているかもしれない」で考え、行動することはとても大事だと理解しています。ただそれが誰かを助けたり、助けられたりすることへの妨げになることがあるんだなと。

 

一般のワクチン接種が始まって、今はきっと踏ん張りどころ。早くこんなことを考えずにすむ世界になってほしいというのが本音ですが、もう少しの間は、以前と違う思考をめぐらせながら自分の行動を選んでいきたいです。

 

本日の猫。

撮影した写真をさかさまにすると、寝そべっているだけの猫が着地しているかのように。

実際には私の台所仕事中にずっと床をコロコロ転がっているだけなのですが、本当に踏んでしまいそうで……安心しきらず、俊敏に動ける猫でいてほしいなと願ってしまいます。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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