東京製の古いはさみと、猫。

こんばんは、ヤマネコです。

数ヶ月前から少しずつ親戚宅の片づけを手伝っているのですが、その過程で「古いはさみ」を見つけました。

 

割とためこんでしまうタイプの親戚が、このはさみについては「捨てていいよ」と即答。

それもそのはず、さびだらけだし、切れないし、なんとか二分した白いコピー用紙には赤さびが付着。とても使えそうにない代物でした。

でもちょうどはさみを買い足したいなと思っていた私は、「さびとり」をしてみたいという好奇心もあって、これをいただいて帰ってきました。

 

紙に包んで自宅に持ち帰ったあとも、そのはさみからは粉のような赤さびがポロポロ。

それを濃いめにつくったクエン酸水に浸けたのが、先月末のことでした。

 

このとき使ったのも、例の花瓶

購入した数は二つ。仏花を生けるのにふだんは一つで事足りるけれど、花を手に入れるタイミングによっては両方に出番があります。

それ以外でも「ガラス」という素材のおかげで、アルカリ・酸性問わずに浸け置きのうつわになってくれる。こんなときにも便利でした。

今回は入れるのが刃物なので注意は必要でしたが、静かに置いておくだけなら問題ないかなと。

 

それから時々はさみの上下を変えながら、三日が経過。

クエン酸水はすっかり黄色くなっていました。

だいぶさびの落ちたはさみのほうは、洗うと黒い液体が。

 

素材がはっきりしないものの、磁石につくのでおそらく鋼。ともすると尚のこと酸に浸けるのはよくなかったかもしれないけれど、それでも広い部分のさびはかなり落ちました。

その上、切れ味もよくなっている。

研磨の意味も持たせて試しに切ったアルミ箔が、気持ちがよいほどの真っ二つ。紙もすぱっと切れるようになりました。

当初このはさみが切れなかった理由は、刃そのものが劣化していたというより、さびのせいで表面が凸凹していて噛合わせが悪くなっていたからかもしれません。

 

浸け置きの途中で気がついたのは、刃に彫られた小さな文字。

金属に「東京製」なんて彫ってあるのを私は初めて見た気がして、ちょっと驚きました。

いざとなったら処分を、と考えながら実験感覚のままクエン酸水に浸けてしまったこと、今はなんだか申し訳なく思います。きっと光沢を失ってしまったのもそのせいなので。

ただこれ以上のお手入れは(プロへの依頼も)、今のところ考えていません。

 

個人的に、仕事でも趣味でも多用する「文房具」に関しては新商品なども気になるものが多いのだけど、最近はこういう古いものにも心惹かれるようになりました。

といっても歴史を持つ骨とう品の価値がわかるわけでもなく、他人からの評価は関係なしに、ゆくりなく手に入れて、たまたま使いやすかった道具が、私だけの宝物になる感覚にわくわくするんです。

 

これ、無機物といっしょにしたら怒られるかもしれませんが、私が猫との出会いに求める感覚にもちょっとだけ似ています。

いわゆる血統書はあってもなくてもどっちでもよくて、ふらりと目の前に現れた子と、思いがけず気が合って、仲良くしてもらえたらうれしくなる。

そういうのが一番幸せだなあと。

猫でも「実験」をするとしたら、どういうおもちゃやベッドが好きか、フードはお魚フレーバーとチキンフレーバーのどっちが好きか、お布団はもぐる派か乗る派か、みたいなことに限りますが。

 

話をはさみに戻しまして。

お気づきかもしれませんが、形状から察するにおそらくこれは「髪はさみ」。
でも私は「紙はさみ」として、これからしばらくお世話になろうと思います。

 

以前公開しそびれた、こぼれ写真。

模索するベッドで、兄猫たちがまったりし始めた頃…を、見計らったかのように、ととと。

ずぼっ。

子猫の愛は熱烈すぎて戸惑う子も多いけれど、少しずつ仲良くなっているように思います。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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