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15年以上しまい続けていた、お香。

こんばんは、ヤマネコです。

昨日はひなまつりのお飾りをしまいました。

桃の節句のお飾りをいつまで出しておくかは地域によって異なるようですが、今のわが家はその点にあまりこだわりがありません。そもそも大きな雛人形はもうずっと前に手放してしまい、今は小さな卓上のものだけ。それを出すのもしまうのもあっという間の作業でした。

その傍ら、毎年ちょっと気にしていたのが、ずっとしまいこんでいるお香でした。

小さな雛人形は他の季節の小さな雑貨と一緒に収納しています。そのお香もその中に収めており、じつは手に入れたのは十五年以上も前のことでした。

 

新品未使用。中身を確認する限り傷みやかびなどもなさそうです。とはいえ古くなっているのは明らかなので、お香として機能するかはわかりません。

使わない理由は、猫がいるから。

お香を手に入れた当時、猫にとって精油が危険であるという情報を知りませんでした。正確には問題ないものもあるようなのだけれど、素人が安易に試す気持ちにはなれず、わが家はできるだけアロマと呼ばれるものを持ちこまない暮らしをするようになりました。少なくとも猫がすごす空間では使わない、もし使うこと(洗剤や来客者のフレグランスなど)があったら丸一日は換気を徹底します。

にも拘わらずそれを保管し続けているのは、そのお香に亡き愛猫の名前がついているから。

もとより愛猫の名前にちなんで手に入れたお香です。使う機会をなかなかつくれないまま、それでもずっと手放せずにいました。

じつをいえば、いつか私が身罷ったとき、棺の中に一緒に入れてもらおうかなと思っていたんです。あるいはお線香代わりに焚いてもらおうかなと。私のなかの思い入れもそういう方向性だったためです。

ただ、そもそも猫にはふれさせたくないお香。
もしかしたら猫が嫌うかもしれない香り。

それをまとって旅立つのはどうかなと突然思いなおし、一念発起。ずっと保管し続けていたお香を今年の春彼岸で使うことにしました。

 

春彼岸は約二週間後。ちょうどよいタイミングで決意することができたので、しまいこんでいた箱のまま取り出して準備を始めたところです。

香りは完全に消えてしまっているものと覚悟していたけれど、お香に鼻を寄せるとはっきり残っているのがわかります。ポリ袋の中に入れておいたのがよかったのでしょうか? 個人的には嫌いなにおいではないものの、やはり猫の出入りしないスペース(今のところ玄関)で使うつもりです。

とはいえ火はちゃんとつけられるのか?
つけた後の香りはどうなのか?

製造から二十年を目前にしたお香の状態を、おっかなびっくり、近々体感してみたいと思います。

 

本日の猫写真はおやすみさせてください。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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