助けられない、猫のこと。

こんばんは、ヤマネコです。

以前、動物病院の待合室でお借りして読んだ本のことを思い出していました。

諸事情により書籍名などをあげるのは控えようと思います。ただ内容として印象的だったところを今でも時々思い出しては、頭の中で反芻しています。

 

その御本は愛猫家でもある作家さんの経験談でした。中盤で著者に対して猫と暮らしたことのない人がある質問を投げかけるのですが、その返答に私は少しびっくりしたんです。

質問は「もし病気や事故などやむを得ない事情で暮らしが維持できなくなったとき、猫はどうするのか?」というもの。

返答は「その疑問を持つ人は猫と暮らすべきではない」というものでした。

 

どちらも意訳ですが、この回答には同意とも反発ともいえない戸惑いの気持ちになりました。

というのも、このやりとりはどういう意図なのか? とページをめくったらもう次の話に入っていて、この質疑応答に関する説明がそれ以上なかったから。もしかすると一冊の中のどこかでふれられているのかもしれない、と書籍を購入して読み切ってみたのだけれど、求める答えは書かれていませんでした。だからこそ尚更、長いこと自分の中で答えをさがすように考え続けていたのかもしれません。

 

私は同居する猫の生涯を見届ける気持ちでいます。それはいつでも、どの子に対しても同じことです。きっと多くの愛猫家(猫に限らずですが)の方々も同じ想いなのではないかなと。

それでも私自身が病気になったら、事故に遭ったら、災害に見舞われたらと万が一の不安は尽きません。自身の病や死への恐怖心ももちろんあるけれど、猫たちはどうなるのかと考えると恐ろしくて仕方がない。猫たちにも病気にはなってほしくないけれど、元気な猫たちを残して自分が急逝したとしたら? その心配が消えることは一生ないのだろうなとも想像しています。

だから件の本に出てきた質問は印象的だったし、それを受けた答えがどんなものかと希望にすがる気持ちで読み進め、直後、打ち砕かれたような心境でした。

 

ただ最近、あの質疑応答に対し、私の中で答えが出たんです。

「その疑問を持つ人は猫と暮らすべきではない」というのは、「それを他人に問ううちは猫と暮らすべきではない」という意味だったんじゃないかなと。

万が一への不安は誰にでもあって当然のこと。でもそうなったときにどうしたらいいのか、何ができるのかについては、自分で考えて備えておくべきこと。人に助言や手助けを求めること自体は悪いことではないけれど、まずは自分より弱い存在である猫たちを自らの手で守る覚悟、その自信を持つ必要がある。

不安のあるうちは手を出すべきではない、というのは極論であり厳しいとも思います。それをすべての行動の原則にしていたら何もできることがなくなってしまいそう。ただ相手が生き物である以上、その覚悟をおろそかにしてはいけないのではないかなと。

 

あくまで私の中での答えであって作者の意図とは異なるかもしれません。でも私だったらあの返答にこういう意味をこめるな、と考えました。

そして改めて、私自身もともに暮らす猫たちのことを守る覚悟をしなければと。

 

実は今回、このことを思い出したのは寝起きのベッドの中でした。

きっかけは早朝、猫の「ギャッ(?)」というような声で目が覚めたこと。少し前に猫がえずく音で目を覚ましたと書いたけれど、今朝の音はそれとはまったく異なるものでした。

「ギャッ」と同時に「どさっ」とも聞こえて、なんだなんだと寝ぼけ眼のまま起き上がったところ、猫がベッドから床に落ちていたんです。

後から思い出しましたが、数年前に似たような経験をしていたなと。当時は私が身じろいだせいで布団の上の猫が放り出されてしまったのですが、今朝は完全に、寝返りをうった猫が自分から落下したのだと思います。

幸いケガもなさそうで、私が起き上がったときには猫も立ち上がって「なにごとか?」という顔で歩いていましたが、君はたぶん、寝相が悪くてベッドから勝手に落ちたんだと思う。

 

ベッド以外でも時々あるんです。私の仕事机の上で寝そべる猫が、寝返りをうちながら机の端から端まで移動していき、そのまま床に吸いこまれていきそうになることが。とはいえ私の手が届く範囲なのでいつでもさっと救出していました。

落ちないだろう位置に寝床をつくったり、とっさに手を伸ばしても倒しにくいだろう場所にマグカップなどを置いたり、わが家ならではの工夫も取り入れています。

大なり小なり様々な対策をして、私はいつでもどんなときでも猫を守る覚悟を持っていたけれど、かなり身近なところに「守れない状況」が存在することを、まさに今朝、自覚しました。

さすがにベッドから猫が落ちるとは思わなかったんです。それも私が蹴とばすなどしたわけでもなく、猫自身が受け身をとるわけでもなく、落下して「ギャッ」なんて声をあげるとは思わなかった。

そういう事故を防ぐためには、ベッドをやめて床に布団を敷くべきかなとも思うのですが……

そこはできれば許してもらえないかなと。
落ちないように頑張って(?)もらえないかなと。

そもそも私のなけなしの反射神経がなければ、彼は机やら家具の上からすでに数十回は落下しているはず。そのことを本人(猫)にも自覚してほしい。

 

猫たちが安心しきっている姿。不安なく暮らしている様子。

それを感じるたびに嬉しくなりもするのだけれど、ますます「私が元気でいなければ」と妙な焦燥感も覚えてしまう。今日もそんな朝でした。

 

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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