こんばんは、ヤマネコです。
今年もお盆を迎え、わが家でも迎え火を焚きました。
その前に用意したのが精霊馬。
今年は理想的な曲線の地場産品きゅうりと、古いお箸を使うことにしました。
わが家では割り箸をストックしていない(いただく機会がほとんどない)ので、毎年この時期のためだけに用意するか、工作用の竹ひごなどで代用して精霊馬をつくっています。ただ今年用意したのは普段のお箸。
- 過去記事:家族でおそろい、ナチュラルで丈夫な箸。
十年ほど前から家族の箸を統一して、同じものを使うようになりました。よくいえばレストランスタイルです。
その箸が劣化するたびに間引いたり、時には同じものを買い足したり。とくに先端の傷みが著しく、口に入れる部分なので定期的にチェックしては取り除くことをくり返していました。
以下、劣化した箸の写真をのせています。
お目汚しでごめんなさい。
そうして間引いた箸は掃除などで使うために保管していたのだけれど、今回は精霊馬の脚となってもらうことに。
子どもの頃は割り箸のカットでさえとても硬くて、折ったり切ったりするのは大変な作業という印象でした。そのハードルを下げてくれたのが剪定ばさみ。
花を生けるとき用に、と買ったつもりでしたが、いつしか私の中では枝も箸も同じようなものに。
ざっくりと長さや位置を決めたら、刺しやすいようにななめカット。それでもちょっと力は必要だけれど、通常のはさみやカッターで四苦八苦するより圧倒的に楽な作業となりました。
あとはバランスを見ながら脚に見立てて刺していくだけ。
……なのですが、この作業の下手さを毎年実感しています。いずれかの脚が浮いてしまったり、抜けてしまったり、そもそも立たなかったり。刺し直しては、きゅうりを無惨な姿にしたり。
今年はじっくり馬(きゅうり)の背骨を見極めつつ、一本ずつ丁寧に刺していきました。
それなりの見栄えになったでしょうか?
使った箸は比較的軽量な木製のものですが割り箸よりも丈夫、うまく刺せれば安定感もあるようです。思いのほかよかったので来年も劣化した箸が二膳分用意できるようならこの方法でいきたいと思いました。
これを家の内側に向けて(玄関から入ってきてもらえるように)置いたら設置も完了。
- 馬(きゅうり)はお迎えのため、玄関におしりを向けて。
- 牛(なす)はお帰りのため、玄関に頭を向けて。
私はこんなふうに覚えています。
昨年と同じく帰路でお世話になるなすの精霊牛は最終日に用意します。この暑さの中、用意した野菜を常温で放置しているとどうしても傷んでしまうため。夜だけ冷蔵庫に避難してもらう方法もあるのだけれど、わが家では数年前から時間差でつくるスタイルを取り入れました。
そして今年も、迎え火は麻がら……ではなく、茶香炉を焚きました。
上にのせているのは、もはや枯れ葉となってしまったけれど、またたびの葉っぱです。猫たちの反応を見る限り、まだまだ香りが残っている様子でした。
わが家で迎えるご先祖様というのは歴代猫たちのこと。目視しやすい煙以上に、またたびの香りが帰路を示してくれるのではないかなと。そんな気持ちで選んでいます。
用意した精霊馬も、背にのせてもらうよりも一緒に駆けっこしながら帰ってきてもらうための道案内役として。
そんなわが家のお盆も粛々と始まりました。
本日の猫写真はおやすみさせてください。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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