売れない理由と、はけない草履。

こんばんは、ヤマネコです。

知人に、布草履職人がいます。

主にアンティークの浴衣や着物を素材にしていたそうですが、入手可能な量にも限界があり、自然素材のものを中心に現代の洋服や寝具なども活用していただけるとのこと。私の制服化用ワンピースなども使えるそうで、ここ数年は継続的に寄付するようになりました。

以前は大量に持っていた服(一部屋埋まっていたような量)の多くも、引き取ってくださったのはその方(と、お弟子さんたち)。私はクローゼットが片づくだけで大いに感謝だったのに、毎年夏には、古着のお返しのような形で手製の草履をいただけるようになりました。

それを当たり前と思ってはいけないけれど、私にとっての布草履は夏の室内履きの定番になりつつあります。

 

そんな夏には少し早いのですが、最近新たな草履をいただきました。

サイズは子ども用(20cm弱)で、うちの家族でこれがはける人間はいません。でも鼻緒に桜のような柄が入っていて、とてもかわいいのです。

 

もともと子ども用の草履もつくっているそうなので、これも本来は販売用だったはず。ところが完成してから問題点に気づき、残念ながら処分することになったそう。

それを「よかったら猫のおもちゃにならないかな?」といただきました。

ありがたいことに、なりました。

実は事前にまたたびの葉といっしょに袋に入れておいたんです。その香りが移ったおかげか、いつもはおもちゃをスルーする兄猫も興味津々。

私のスリッパを持ち逃げする弟猫も気になるようですが、本気を出せば、兄猫のほうが速いし強いのだと思う。

いつになく遠慮がちな弟猫でした。

 

この布草履、どうして販売できなかったかというと、実は鼻緒の生地に「サンリオキャラクターのイラスト」が入っていたからなんです。

本来、著作権を持つキャラクター(サンリオ・ディズニーなど)やブランド(マリメッコなど)の生地は、「趣味の範囲」で服や小物をつくるのは問題なくても、つくったアイテムの「販売」はできません。営利目的での使用をする場合は許可をとる必要があるものの、個人契約に対応してくれるメーカーはなかなかないようです。それでもハンドメイドショップなどでは見かけることがあるのですが、多くの場合は許可されていないのが現状だそう。

知らずにハンドメイド品(販売用)に使ってしまう方もいらっしゃるだろうし、小規模な販売であれば著作権を持つメーカーが気づかない可能性も高いのだろうなと。実際、布草履の職人さんも知らずに使ってしまったようなのですが(寄付された風呂敷だったらしい)、直後に気づいて販売せずにすんだのだそうです。

私ごときが失礼ながらの感想ですが、販売を見送ったのはプロだなと思いました。

見方によっては当然の対応と思われてしまうかもしれないけれど、手間暇かけてつくったものを自らの手で処分することは、つくり手にとって身を切るような想いなんじゃないかと私は考えてしまいます。気づかず使ってしまった後なら尚更。気づいた時点で「やめる」というのは、実際には難しいことです。

結果的に一足はわが家で頂戴したけれど、他にも数足あったそうなので、お身内のお子さんたちが活用されていればいいなと思いました。

 

そんないきさつで届いた、小さな布草履。

それでも兄猫がくわえて行くにはちょっと大きめだったようです。

でも、わが家には彼がいる。

スリッパをくわえて走り去った経歴の持ち主は、最近、草履をくわえて歩くようになりました。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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