こんばんは、ヤマネコです。
わが家で暮らす一部の猫は、処方薬や療法食を欠かせません。
ある意味では闘病生活ともいえるのですが、私としては、長くつきあっていく体質と呼ぶほうが不安を減らせるように思います。持病であることには変わりがないのですが。
私が十代の頃から絶えず猫たちのいる暮らしを続けていて、ともに歳を重ねてきました。人間よりも駆け足で一生をすごす猫たちなので、気づけばほとんど常に、家族の半数がシニア世代の子たちです。
長年に渡る猫たちとの同居生活で、わかったこと、できるようになったことも増えました。見逃してしまいそうなほど些細なことから、とても大きなことまで色々あるのだけれど、数年前から実践できるようになったのが、自宅で行う薬の分包作業でした。
たびたび書いていますが、犬猫用の薬(錠剤)は病状や体重などにあわせて小さくカットする形で計量、処方されるものが多いようです。一口に「標準体重」といっても犬種や猫種によって様々で、それに対応しやすいよう考えられているのだと思います。
製薬会社が決めた「一粒」を服用すればいい子もいるし、それでは大きすぎる子もいる。そのためのカット作業。
そのカット作業は基本的に動物病院でしていただきます。薬の微々たる差が治療に影響を及ぼす場合もあるし、衛生面なども気になるのですべてお任せするのが本来ならベスト。
ただその処方や分包作業にかかる手間暇には費用もプラスされるため、わが家では先生からのご提案で自宅で行えるようになりました。
- 処方される錠剤をシートのまま持ち帰る。
- 説明していただいたとおりに、自宅でカットする。
365日、何年も続いていることなので、わずかながら分包費用などが浮くことでとても助かっています。
最近、かかりつけの獣医さんと相談して似たようなことを始めようと思っているという方から、自宅分包の注意点についてご質問をいただきました。
人間以上に医療費がかさむ犬や猫たち。その費用を少しでも節約したいお気持ちにとても共感します。
サイズに気をつける、清潔な場所で行うなどの基本的なことは病院からも説明があると思うので、私が実体験からお伝えできることはあるだろうか? としばらく考えていたんです。
デメリットといえば手間や時間がかかることくらいしかぱっとは思いつかなかったのですが、そういえば、当初は失敗することもあったのだということを思い出しました。
たとえば錠剤をきれいに四等分したかったのに、ななめに欠けてしまい困ったことがあったのです。自分でカットしたかけらがとても等分とは思えないサイズ感に。その状態では猫の体に負担をかけてしまう危険性もあるはずです。
今でこそピルカッターなどを揃えましたが、当初は道具なども家にあるものを駆使して試行錯誤していました。仮に最初から道具の準備が万端だったとしても、不慣れな作業で失敗していた可能性もあります。
そんなとき、割れてしまった薬の扱いについては事前に病院に相談しておくといいのではないかなと思いました。
- 割れた薬(とくに計量作業が困難な状態に砕けてしまうなどした場合)は処分すべきなのか?
- その場合、再処方の手続き(もう一度再診すべきか)は? 費用はどの程度になるか?
などなど。
たとえば(素人考えですが)粉末に近いくらい砕けてしまった薬を、再度病院に持ちこんで計量していただくことなどが可能な場合もあるのかなと。もちろん処分と再処方をすすめられる可能性も高いはずなのですが、対処法をご提案いただける場合があるかもしれません。いずれの場合も費用がかかるはずなのでその点も確認しておくと安心かなと。
自宅での分包はうまくいけば諸費用を節約できるものの、失敗すればかえって勉強代がかかることを見越しておくとよいように思います。
自宅分包が可能な条件(体調や環境、薬の種類など)であれば、基本的な分包の仕方などは指導していただけると思います。あとは失敗したときのことも想定して、発的に質問したり説明を受けたりするといざというとき慌てずにすみそうかなと。
私自身がうっかりななめに割った錠剤を前に慌てて病院に電話してしまったことがあるので、おすすめしたいポイントでした。
私が薬の分包作業を自宅でしているのは、いつも同じ薬、いつも同じ量という条件のもと。それとは違う薬の一時的な処方であれば、分包など含め作業のすべてを病院にお任せします。これは道具の用意がすんでいる今でも変わりません。あくまで素人の私は、慣れない条件で無茶をしてはいけないと思うから。
いずれにしても、わが家でその作業をさせてもらえるのは病院からのご指導とご理解があってこそ。これからも可能な範囲で、先生からの許可があるときだけ取り入れられたらと思っています。
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本日もおつきあい、ありがとうございました。
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