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びっくりするほど、硬い桃。

こんばんは、ヤマネコです。

今季もたびたび桃が食卓に並びます。

品種にこだわらずその時々で出会ったものを楽しんでいるのですが、先日びっくりするほど硬い桃を手にする機会がありました。

むく前から硬いだろうという想定ができたので、追熟させるために数日常温に。ただ室温25度くらいの場所だったので不安もあり、購入から五日ほど、更に数時間野菜室で冷やした後で切ってみることに。

結論としては、まだまだ硬い! しかもこれほどの硬さは初めてかもしれない、と思えるレベルの状態です。

いつもはアボカドと同じように切っているのですが硬すぎて種から実が剥がれません。しかも今回はもっと硬い。どのくらいかといえば、かぼちゃの内側(実)くらい。大袈裟に聴こえそうですが、とにかく硬くて扱い方に悩みました。

上の写真の桃に変色している部分があるのは、私がかなり強く指で押したから。そうしないと種から剥がすこともできなかったんです。

そうしてぐいぐい押して、種から必死に剥がして、それでも果汁一滴こぼれませんでした。桃なのに。

 

この時点で、収穫から五日以上経過。それでもまだ食べごろでなかったのか、とにかく個体差による硬い実(これ以上どうにもならない状態)だったのかはわかりません。むく前の写真も撮影しておくべきだったと思うのですが、ぱっと見では完熟していると思えるようなピンク色。これを見た目で判断するのは私には難しいことでした。

とにかくむけたことを喜びながらかじってみたら、歯にぶつかる感触も桃の硬さではないのです。やはり思い出すのは生のかぼちゃの実でした。

それでもなんとか噛み切って咀嚼してみたのだけれど、甘みも果汁もほとんどなく、感じるのは微妙な酸味だけ。このまま食べるのはちょっと苦痛だなとコンポートをつくろうかなと思い立ちました。

 

使うのはいつものように圧力鍋。

悩ましかったのは桃の状態。

一般的な桃のコンポートはつくったことがあるのですが、この硬さ、そして甘みのなさはどう扱ったらよいものだろう? と悩み、今回はレモン果汁以外の水分を足さず、ゼロ分加圧してみることにしました。

コンポートにしてしばらく楽しむというより、今日のおやつの桃をおいしく食べられないかなという方向にシフトチェンジ。

  1. 圧力鍋に、切った桃、砂糖大さじ1、レモン果汁ひと回しを入れる。
  2. 火にかけて、圧力鍋のピンが上がったらすぐ火を止める。

これだけ。

本来なら工程1の時点で桃が浸る程度の水を注いでおくのですが、今回は加圧時間をほぼゼロにすることを前提に加水なしで。ついでにキャラメリゼのようにできないかなと挑戦しました。

結果……

シロップは焦げついたような色合いに。ただレモン果汁はほんの少ししか入れておらず、あの桃からでもこんなに水分が出たのだなとびっくり。

焦げたといっても加熱が短時間だったおかげか、ちょっと苦味のあるキャラメルソースのような味でバニラアイスに添えたらすごくおいしそう。というわけでひとまず保管しておくことにしました。

肝心の桃のほうも想像以上の大成功。すごく柔らかく、そしてわずかな砂糖でも充分に甘く、生のまま渋々完食しなくてよかったです。

黒っぽくなっている部分はシロップの影響もあってほろ苦さがあるけれど、実際には真っ黒こげというほどでもありません。食べることを躊躇するような色でもなかったので、無事、私のおやつになりました。

 

いつもの桃でコンポートをつくると、仕上がりはとろとろ。加減を見誤ると溶けてしまいそうな柔らかさになります。でも今回はりんごや梨のコンポートのようなしなやかさを残した仕上がりでした。

もう少し柔らかくするなら加水して焦げを防ぐ必要がありそうですが、私は今回の材料のまま加圧時間をもう少し短めにする方法を試したくなりました。もともとピンが上がったら火を止めるゼロ分加圧を実践しているので、次はピンが上がり切る前に火を止めるか、自然減圧を待たずに蓋を開けてみようかなと。

いずれにしてもここまで硬い桃にはなかなかお目にかかれないと思うのですが、ちょっと食べにくさを感じたときには積極的に圧力鍋で調理しようと思いました。

 

本日の猫。

お昼寝から覚めたばかりの弟猫です。

最近起床時間が早めになった私に合わせて早起きしているので、お昼寝タイムが延長される日々なのでした。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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