糸切りばさみと、身近な時代。

こんばんは、ヤマネコです。

近ごろ、親族が大切にしていた古道具を見せていただく機会が増えています。

平成も終わりに近づく中、親族宅で私の前に並べていただく道具のほとんどが、当たり前のように昭和のものばかり。中には昭和初期、もしかしたら大正時代の…と想定できるようなものまでありました。

私はそれを見て、とてもわくわくするんです。しかも「ほしかったら持って行って」なんてお声かけまでいただいてしまう。興奮するなというほうが無理な話。

とはいえ何でもかんでも持ち帰るわけにはいかないので、その都度ちょっと考える時間をいただいたり、頭の中の引出しから「入れ替えで手放せるもの」を引っ張り出したり、自分なりの熟考を重ねながら、歴史を刻んできた魅力的なものたちと向き合っています。

 

そして先日お持ち帰りさせてもらったのが、剣山
次いで、いただいたのが、糸切りばさみでした。

シンプルな、どこにでもありそうな糸切りばさみ。
でも私は初めて見ました。

こんなに小さいの。
(私の手が巨大なわけではありません)

 

サイズの目新しさだけでもときめきましたが、これがちゃんと切れるからすごい。

お手入れついでに使用ずみのアルミ箔をサクサクと。もちろん、糸も紙も切れます。はさみは切れて当たり前なのに、なぜか感動してしまいました。

これはポーチやペンケースに入れても便利だろうし、刃体どころか全長5cmにも満たないので、携帯しても銃刀法違反に引っかからないはず。もし悪い人に拉致監禁されて手首を縛りあげられても、これさえあれば(?)。

日常でも、非日常でも、活躍の場は広そうだなと頂戴してきたのでした。

 

小さなはさみは市販品も見かけますが、ここまで小さく、継ぎ目のない懐かしい雰囲気の道具はなかなかお目にかかれなかった。そして私は、こういうものがとくに好き。

ただ、そのサイズやデザインの持ち味ゆえに、急いで使うときは落としそうになることもあり、悩んだ末にこうしています。

デジカメ用に買ったストラップに付属していた、リングパーツ(ベアリングストラップ)を取りつけ。せっかくのアンティーク感を一掃するような、なんとも残念な見た目だけれど、これで使いやすくなったのも本音です。

どんなに小さくても刃物。危険物ではあるので、せめてバッグなどに忍ばせて持ち歩くときだけでもこの状態にしておこうかなと。

こうして、ふだんはシンプル美を楽しめる、お気に入りの道具がまた一つ増えました。
大きいはさみはキッチン用です※ふつうサイズです)

 

ところで、昭和元年は1926年。
つまり100年前は、まだ大正時代(1912-1926)だったわけで。
110年前だと、明治時代(1968-1912)だったわけで。

ふとそんなことを思い起こし、四半世紀以上生きている私から見れば明治維新なんて意外と遠くない過去(??)のように思えてきました。

そのくらいあっという間にすぎ去りそうな時間を、もっと大切にしたいです。

 

本日の猫。

久しぶりに会った人に「やせたね」って言われるんですけど…。

変わってないんですよね、体重!!
(夏毛に生え変わるとやせて見える現象が各地で勃発する季節)

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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