昭和の香りの、くすり箱。

こんばんは、ヤマネコです。

今の家で暮らし始めた十年前、薬箱を手放しました。

飲み薬はキッチンへ、塗り薬や貼り薬は洗面台へ、そんなふうに適材適所で収納管理するようになり、「薬」という分類で一ヶ所にまとめることがなくなりました。

そんなわけでわが家には薬箱がありません。

というのを何度かブログでも書いていたのですが、実は数年前に新たな薬箱を手に入れる機会がありました。

祖父母の遺品の中で眠っていたものをいただいたんです。

上の写真でモザイクがかかっている部分は、かつて祖父が務めていた会社の名前が入っています。詳細をうろ覚えなのですが、祖父の在勤中(昭和後期)に社屋の移転があり、その際処分となった品々を社員で分けたという話を聞きました。これはそのうちの一つだそう。

とはいえ祖父母の家にはもともと別の薬箱があり、会社からもらってきたこの木箱は予備の薬入れとなっていたようです。幼少期の私はしょっちゅう祖父母宅にお邪魔していたのでこの薬箱にも見覚えがあったものの、開閉されていたかの記憶はありません。それでもこの箱を見つけたときは少し懐かしい気持ちになりました。

そんな薬箱と再会した当時、中には何十年と眠っていたのだろう古い薬類が詰めこまれていたのだけれど、しばし悩んでそれらを処分。入れ物となっていた木箱だけを譲っていただきました。

 

目立った装飾もなく、塗料なども使われていない、ごくシンプルなつくりの蓋つきの木箱。

部分的になんらかの印字があったようですが、読み取れるほどの文字は残っていません。「救急箱」や「十(字)」などが書かれていたのだろうと想像しています。

金属部分は全体的にくすんでいるし、木材の表面にもしみや小傷は無数にあるけれど、今の私にはそういう部分にすらアンティークとしての味わいに感じられました。

収納用途としての箱型や、それを覆う蓋の開閉にも支障はなく、もともとのつくりも強固なものだったのだろうなと。

 

前述したとおりわが家で薬箱を必要としていたわけではなく、私がこれに収めているのはこまごまとした仕事道具。蓋には持ち手がついていますがその部分をつかんで持ち上げることは控えるようにしています。そもそも仕事部屋から持ち出すことがほとんどありません。

実は2018年に譲っていただき、すでに四年目。頻繁に開閉していても問題なく使えています。

 

当時、親戚宅の片づけを手伝っていて見つけたこの薬箱。こういうレトロな雰囲気は昔から嫌いではなかったけれど、もっと若いときはほこりだらけ、しみだらけの古道具にふれる際は躊躇していたし、ましてや自分の家に持ち帰りたいとは思えなかった時期もある。年々その抵抗が和らぎ、逆に手を入れて復活させることに楽しみを見いだせるようになりました。そうして増した愛着には代えがたいものを感じるようにもなっています。

結果論ではあるけれど、祖父母にとって一生ものとなった薬箱。未だに蓋を開けるたびにほのかにただよう消毒液の香りが、古い思い出を呼び起こしてくれるようにも思う。

今では私が毎日お世話になっており、このまま末永く大切につきあっていけたらと思っています。

 

本日の猫。

10月なのに夏日の週末を迎えている関東。
ところが週間予報を見る限り、来週末は最高気温が20度を下回りそう。

そろそろ本当の秋を迎えるのかも。この週末で準備を進めておこうと思っています。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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