こんばんは、ヤマネコです。
一年ほど前に猫用の服を一着買いました。
猫が嫌がることはしない。
でも、かわいい姿は見たい。
でも、やっぱり嫌がるようなら、やめる。
そんな姿勢で過去にも何度か猫に服を着せるというわがままにつきあってもらうことがあったのだけれど、今回は少し本格的に検討してから購入に踏み切りました。
きっかけは猫の闘病生活。当時は結果的に必要なかったのですが、色々と向き合う中で、備えとしての術後服などに興味を持つようになりました。手術や処置を行った傷痕などを舐めたり引っかいたりしないように、という目的で着せる服。エリザベスカラーもありますが、それと併用して、あるいは代用品としての選択肢にできるのではないかなと。
また購入した一年前(2022年末)もちょうど寒い季節だったので、場合によっては防寒具としても役立たないかな? という目論見がありました。
サイズ、素材、つくり、猫との相性、人間用の服を選ぶより未知の部分が大きく、まずは試してみる意味でも気になっていた服を一着だけ買ってみることに。
過去に購入した猫用の服は、それこそお試しだったので数百円程度のものばかりでしたが、今回はもう少しだけ奮発してみようかなと。とはいえ最低限の条件も確認しながら。
- 縫製や型紙など、信頼できるブランド。
- 犬との兼用品ではなく、猫の専用服(体型や動きの違いに考慮されているもの)。
本来ブランドへのこだわりはあまりないのだけれど、猫用品だからこそ丁寧につくられた服をさがすのは難しいと感じます。それこそ小さな装飾なら百円ショップでも買えてしまう環境下で、社名を賭けて縫製などに向き合ってくださるところで買ったものを一度試してみたいなと。
迷った末に、個人的にとても信頼しているfull of vigorさんというお店で注文しました。
十年以上前、当時はあまり見かけなかったドッグスリング(スリングバッグ)を製造販売されていたお店で、その頃に購入したバッグは未だになんのトラブルもなく使えているほど丈夫で丁寧なつくりのものばかり。
- 過去記事:スリングバッグは、11年目の猫用品。
こちらであれば服についても信頼をおけそう。
そして比較的お手頃価格だった、Tシャツタイプのものを選択。
できれば猫たち全員に試着してもらいたい。とはいえサイズがばらばらなのでそれも難しい。
まずは一番着てくれそうな子、それから直近で必要になりそうな子(最年長)にあわせてやや小さめの「CMサイズ」を選択し、その後で在庫のある色柄からこちらを選びました。
尚、「CM」は、おそらく「キャット・Mサイズ」ということだと思います。わが家の成猫たちの場合だと大体M~Lで対応できそう。
参考年齢や体重なども書かれていましたが、やはり実寸を重視するのがベストなようでした。
届いた一着はとても小さくて、これで私自身の服と大差ないお値段、と思うとお高く感じたのも本音です。
とはいえ猫の体には本当にあっていると感じられ、着脱がしやすく、動きにも干渉する様子はなく、何より思っていた以上に猫が嫌がりません。これは代えがたいものがあります。
過去には首輪やエリザベスカラーなどを嫌がって逃げ惑ったり、暴れたり、家人すら警戒して寄せつけなくなったりすることがあったのですが、こちらは着せてみたところで、それがどうした? とでも言いたげな反応でした。
まったく嫌がる様子がないので、ヒトとしては嬉しくなるばかり。
嫌すぎて動けなくなっているのでは? とも思ったけれど、そういうことでもなさそう。このまま昼寝をしたり、ごはんを食べたり、トイレにも問題なく行けました。
たとえば首輪などでも、本当に嫌なものであれば暴れてしまい、事故でも起こしそうだと心配になるのですぐに使用中止するのですが、こちらの洋服はまったく気にせずすごせていたので私自身がびっくりしています。
たまに自分の体の毛づくろいをしようとして「あれ?」という顔をしていたので、その都度脱がせて様子見を。ただ傷痕などの、舐めてはいけない部分の保護をするには、わが家の猫たちにも、服を着せることを選択肢に入れられそうだと実感できました。
とはいえちょっと不満げにも見えるので……本にゃんと相談しながら、日々、短時間の試着をくり返し、いざというときのために慣れておいてもらうことにしました。
彼にも、一部のエリザベスカラーやマントタイプの服(コスプレ衣装)に対し、暴れて嫌がることがありました。でもこちらの服は問題なさそう。昨年百円ショップで購入したハロウィン飾りも気にしていないようだったので、ものによっての好き嫌いがあるのだと思います。
- 過去記事:100円、ネコハロウィン。
また、わが家の最年長が彼とあまり変わらない体型なので着せてみたのですが、そちらの子は同じ服でも動けなくなってしまいました。暴れるわけではなく、へっぴり腰のまま部屋の隅でうずくまっている状態だったので、五分もしないうちに脱がせてあきらめた次第です。
やはり、相性と慣れなのだろうなと。
とはいえ術後服などは今後お世話になる可能性があります。出番がなければそれでいいのだけれど、いざというときエリザベスカラーよりもかける負担が少ない場合もあるのではないかなと。少しずつサイズ違いの服をそろえて、他の猫たちにも日々の試着を進めていくことに。
個々の猫との相性に関しては何を選んでも結果は見えないけれど、品質や耐久性などを考えるなら今後も信頼できるお店でそろえていこうと思います。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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